そういえばMy Bloody Valentineが先日のフジロックフェスに出演してたんですよね。足を運ぶことは出来なかったのですが、どんなライブになっているのかとても気になっていました。というかちゃんと来るのか?とか。
いまや夏の風物詩と化しているフジロックをはじめとした夏の野外フェスティバル。もっと先のことかと思っていた矢先、先週の金曜日に"本日からフジロック開催"なんてニュースを耳にしたため、ようやく気づいたのと同時にもうそんな季節なのかと。今年の上半期は何をしてたっけ。時の流れるのが年々早いような気がするのは気のせいなのだろうか。
何はともあれ、今年の夏フェスの先陣を切ったのがフジロックフェスティバル。特にPrimal Scream、KASABIANなどが熱狂的なライブをしたことがよくニュースになっていましたね。しかし、My Bloody Valentineについては余り触れられていないのが悲しい。もしかしたら足を運んだ人の中にも彼らの存在を知らない人もいたかもしれないですね。
ちなみにMy Bloody Valentineは初日の大トリを勤めました。
以下はマイブラのライブの熱狂振りを伝えたマイコミジャーナルからの引用。
生きる伝説がフジロック初日の大トリとして登場する……グリーンステージは未曾有の期待感に包まれていた。激しい雨も上がり、空には星も見える。ステージ前には世代を問わず、この日最大数と思われる観客が押し寄せていた。開始10分前から、断続的に手拍子が始まり、「ケヴィン~」というMy Bloody Valentineのフロントマン、ケヴィン・シールズへの声援が飛び交う。そして、ついにMy Bloody Valentineが轟音のSEの中、ステージへと登場した。
明確な解散宣言こそなかったものの、活動を停止して17年が過ぎた。当時とはやや風貌が変わったMy Bloody Valentineの4人。ビリンダ・ブッチャー(ギター、ボーカル)が「こんにちは」と日本語で挨拶して、ライブはスタートした。
1曲目の『only shallow』から噂通りの轟音サウンドと甘いメロディーが全開。ケヴィンとビリンダのか細い男女ツインボーカルが、轟音ギターに溶け込み、苗場の夜空に響き渡る。メンバーのバックに映し出されるサイケデリックな映像と共に、不思議な空間を作り出していた。2曲目の『when you sleep』は彼らには珍しいノリの良いロックナンバー。ここでは、後方でも激しく踊りだす観客が続出した。
この後も『Loomer』『soon』などこれまでアルバムでしか聴く事のできなかった名曲が、アルバム以上に厚みのある大轟音で次々と披露される。演奏中のメンバーは、ほとんど身体を動かすこともなく、伝説通りのシューゲイザースタイルを披露。途中、一度だけケビンが観客に「ハイ」と短く声をかけ、淡々と「熱く激しい」音を観客に届け続けた。圧感だったのがステージ終盤だ。ケビンたちは、ただひたすらにギターをかき鳴らし、10分以上にわたり轟音で同じ旋律を撒き散らし続けた。最初は興奮していた観客も、次第に疲れをみせ始める。それが、不思議な心地よさに感じられ出した頃にライブは終了した。
My Bloody Valentineは伝説通りに、激しい轟音の果てに甘美な楽園を見せてくれた。
特に大げさなパフォーマンスをするわけでもなく、黙々と轟音を鳴らし続けるとは…なんともMy Bloody Valentineらしいというか…。彼らの予備知識がなければ、唖然として口がぽかんと開いてしまうなんてこともありえます(笑)。ただしこれこそがシューゲイザー、並びに彼らののパフォーマンスの真骨頂なので、今回はマイブラをマイブラたらしめた素晴らしいライブだったのでしょう。フジロックに出演した他のバンドとは核が違うと感じざる終えません。
My Bloody Valentine Live at Fuji Rock 2008 - I Only Said
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