Ulrich Schnauss(ウルリッヒ・シュナウス)はドイツ出身の宅録アーティスト。個人的には純粋なエレクトロニカとして紹介したいのですが、エレクトロ・シューゲイザーとして注目されているということなのでこの項で。
エレクトロアーティストと言うこともあり、アンビエント風味溢れるサウンドがとても心地よい。アンビエントと言えば、空間を司るように壮大で、包み込むように優しく鳴り響くいわばBGMのような効果が強いインスト音楽をさす。Ulrich Schnaussのサウンドはまさにそれを基盤にしている。最近強く思うのが、エレクトロアーティストの鳴らすサウンドが、しばしばシューゲイザーの耽美なサウンドと似ているということ。Slowdive達がエレクトロニカに与えた影響を考えれば当たり前なのかもしれないけど、この二つのジャンルは切っても切り離せない関係なんだと改めて気づかされる。
彼もシューゲイザーのサウンドにインスパイアされた一人。同じエレクトロシューゲのGuitarはマイブラを意識しているのに対し、こちらはSlowdiveに影響された、といったところだろうか。とにかくエレクトロ・シューゲイザーなるジャンルは現在、最も目が離せない先進的な音楽と言えるだろう。
2nd 「A Strangely Isolated Place」 2003年
Ulrich Schnauss - Monday-Paracetamol
理由はいろいろあるのですが、やっぱりレビューと言うのは、いかにその作品が出している音をリアルに伝えられるか、いかにその雰囲気を伝えられるかなんです、個人的に。それを伝えるため、自分が知っている語彙を頭から必死に搾り出し、四苦八苦しながらいつも書いています。
しかしながらこの私、恥ずかしいことに持ち合わせている語彙や文章力がとんでもなく少ないのです。レビューを書くごとに実感しております。そんな中でもいつも必死に書き、「出来たー!」などと喜んで文面見直してみると、脈絡がなかったり、表現が明らかにおかしいと思う部分が…やっぱりあるんですよね。
他のレビューサイトの管理人が、どのくらいCDを聴き込み、どういう意気込みで書いているのかは分かりませんが、私は現在とても苦戦しております。もともと自己満足なオ○ニーHPだったはずなのに苦戦とか…。利益や見返りが無いって言うのもあるんでしょうが、明らかに一時期よりもHPに対する気力が減ってます。「シューゲイザー」と「ゲーム音楽」が大好きなので、それぞれの特設ページもコツコツ作っているのですが、いつになることやら…。
…いや、決してレビューを嫌々書いてるわけではありませんので念のため。むしろレビューはどんどんアップして、情報をどんどん発信していきたいのですがね…。自分の感じていることを活字にして書き起こすのが難しくて苦戦している、というわけです。
私生活も、大学の授業にグループ作業、部活、しまいには人間関係について、などで頭が休まる暇がありません。金銭面も危ないのでバイトも探さないといけないし…。学生としては本望なんですけどね。だけどもっと落ち着いて音楽聴きたいなー。
16回目で、昨今のシューゲイザーシーンで最も熱いのはAPOFだと書きました。しかし、熱いのは彼らだけではありません。時代が進むにつれサウンドも進化するもので、シューゲイザーという一つのジャンルの中でも、サウンドのアプローチも多岐に亘るようになりました。今回紹介するGuitarはそんな先進的なサウンドを詰め込んだ、「エレクトロシューゲイザー」なるバンドの代表的存在と言えるでしょう。
Guitarは、デジタル・ジョッキーことミハエル・ルックナーとアヤコ・アカシバによるネオ・シューゲイザー・ユニット。ドイツを拠点に活動をしているようです。1st「Sunkissed」しか聴いていませんが大まかな特徴としては、サウンドは、太陽光を表現したような輝かしいエレクトロサウンドとビートが挙げられます。眩しささえ憶えるサウンドは、まるで濃度の高い光の筋が、植物の芽にスポットライトを当てているかのようです。エレクトロニカとの組み合わせがシューゲイザーの輝かしい部分を引き出しており、音(ノイズも含む)が非常にクリアで綺麗です。ノイズは炭酸が弾けるあの感じによく似ています。巷では"キラキラシューゲイザー"などと言われていますが、まさにその通りです。
日本人がメンバーにいるというのに資料が非常に少ないためうまく書けない…(泣)。MySpaceでは「エレクトロニカ・ネオ・シューゲイザーブームの生みの親」などと書かれていますが、本当だとしたら称えるべき存在ですね。
1st 「Sunkissed」 2002年発表
Guitar - House Full of Time
※音量低いです
先日、いつものようにGigabeatを弄って何を聴こうかと画面に目を通していたら、B-DASHが目に付きました。懐かしい…。中学のときに周りがよく聴いていたのを思いだしました。
175RやFLOW、MONGOL800がブレイクしたことで世間に大きく認知されたパンク。それらのバンドは後に『青春パンク』というジャンルでひっくるめられるわけですが、数年前の出来事なので記憶に新しいかと思います。もっとも、曲調がパンクっぽいというだけで、稚拙な歌詞や音楽性が批判の的となったジャンルでもあります。似たようなバンドはどんどん出てくるし、嫌いなあいつも聴いている。個人的には苦手なジャンルでした。
B-DASHはこの手のジャンルに括られることが多いですが、その中でも異質なバンドです。一曲間に目まぐるしく移り変わる曲調とサウンドは、聴いてて痛快です。しかし彼らの最大の魅力はやはり、何の意味も持たないでたらめな歌詞を配置しているところでしょうか。歌詞カードにはまんま載っていたりして滑稽なのですが。まぁそこが幼稚だと仰る方もいるでしょう…。個人的には臭い言葉を気持ちよく歌われるよりは全然良いんですけどね。ここまでむちゃくちゃな歌詞で好き放題やられたら、他のバンドへ皮肉を言っているようにしか聞こえません。「君達はこんなダサい音楽をやっているんだぞ」みたいな。サウンドだけで雰囲気や感情を読み取るため、音楽の本質を楽しむことが出来ます。
パンク自体は決して嫌いではないです。ただそこに商業的な臭いが出てくると、途端にダサくなるため好みがはっきり分かれるジャンルだと思います。
B-DASH - Sector
しかしマイブラにとても近い音楽性であるにもかかわらず、Vo/Gであるマイケル・フィーリックは、メディアに言われるまでマイブラやシューゲイザーといった言葉を知らなかったそうです。コレは驚きです。なにせこの手のバンドは、確信的にマイブラの影を追っているものだと思っていましたから。――そのため当然彼はマイブラのラブレスも聴いたことは無い。というわけで1stアルバム制作終了後に初めて聴いたみたところ、とても感動したそうです。「(マイブラは)僕がやりたいことと同じことをやっている!」 と。
そうなると彼の音楽のルーツが気になりますが、小さい頃に親から聴かされていたEL&PやPink Floydなどのプログレッシブロックや、NirvanaやSonic Youthなどのグランジ・オルタナティヴなどからの影響が大きいようです。プログレッシヴはともかく、グランジの影響というのはとても良く分かります。ノイジーで自由気ままに飛び交うギターサウンドや骨太な演奏などから彼のルーツを垣間見ることができ、「なるほどな」と納得してしまいます。
2nd 「Out of the Engeles」 2006年発表
Amusement Parks On Fire - Blackout
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